誰もが同じ出発点からのスタート。
現場こそが一番の学びの場。
「工事監督」と聞いてその仕事内容やキャリアをイメージできる人はきっと少ないはず。学生時代に建築に触れていなかったらなおさらです。今回は文系学部から工事課に飛び込んだ1年目社員が、現在の仕事や今後の目標について、先輩と語ります。
「工事監督」と聞いてその仕事内容やキャリアをイメージできる人はきっと少ないはず。学生時代に建築に触れていなかったらなおさらです。今回は文系学部から工事課に飛び込んだ1年目社員が、現在の仕事や今後の目標について、先輩と語ります。
入社1年目
下倉 史也
FUMIYA SHIMOKURA
文系学部出身の 1 年目。周囲の手厚いサポートのおかげで成長スピードの速さを日々実感しています。分からないことは素直に聞くことで、職人さんにも可愛がってもらっています。
4年目の先輩
大森 美憂
MIYU OMORI
担当物件数も増えてきた 4 年目。何事も人間関係が大事!仕事を円滑に進める為にも、多方面とのコミュニケーションを意識しています。
5年目の先輩
加藤 毅廣
TAKEHIRO KATO
5 年目になり、仕事の幅が広がりました。責任と同時に大きなやりがいも感じています。仕事もプライベートも段取り・先回りすることでオンオフしっかりつけて充実した日々を送っています!
テーマ 1年目の学びの環境
座談会を始めようと思うけど、いつも事務所で話しているような感じで話そうか(笑)まず、下倉くんに聞きたいんだけど、下倉くんは、文系学部出身だよね、いろいろ選択肢がある中で建築の仕事に携わろうと思ったのはなぜ?
加藤
学生の時に友人の勧めで宅建*を取ったんですよ。就職活動が始まって、せっかくなので資格を使える住宅や不動産系の仕事がいいんじゃないかなと思ったんです。
下倉
*宅建
宅地建物取引士。不動産取引における専門性を示す国家資格。住宅業界のプロとしてお客様から信頼される社員を目指すため、一条工務店では取得を推奨しています。
そうなんだ。一条を知ったきっかけは?
加藤
合同企業説明会です。それと、大学の部活の恩師が一条で家を建てていて「一条の家は本当に良い!冬も半袖で過ごせるぐらい暖かい!」って話していたんですよ。
下倉
確かに一条の家は暖かいもんね。
加藤
それで興味を持って説明会に参加してみたら、「本当に良い家をつくってる会社だな。自分も住みたいな」って素直に感じてエントリーしました。
下倉
説明会で虜にされたんだ(笑)
大森
はい(笑)ただ、もともとは営業を志望してたんです。工事課配属になった経緯は、内定後に「工事監督も向いてるんじゃない?現場での経験は営業にも活きてくるよ」って言われて。じゃあまずは工事監督として頑張ってみようと思ったんです。
下倉
でもさ、工事監督って何をするか分からなくなかった?
大森
はい、「何やるんだろう?」って感じでした(笑)
下倉
建築系の学部じゃなかったから本当にわからないよね。
加藤
入社後の浜松本社での研修で仕事内容が分かっていった感じかな?工場見学したり、製品や図面の読み方を勉強したり。
大森
そうです、そうです。他には仕事を具体的にイメージできるように、いろいろな地域の工事監督の先輩が来て教えてくれました。工事監督の1週間のスケジュールを細かく説明してくれたり、気密測定*の方法なんかも教えてもらいました。
下倉
*気密測定
建物の気密性を測定すること。気密性が高いと冷気や熱気、花粉、害虫などの侵入を防ぎ、快適な温度や湿度、室内環境を保つことができます。一条は一邸一邸、気密性の測定を工事監督が行っています。
研修が終わってゴールデンウィーク明けから配属だったよね。
大森
そうですね。指導係の先輩について現場を回って、家づくりの流れやさまざまな検査方法などを学びましたね。
下倉
先輩とずっと一緒で緊張した?
大森
めっちゃ緊張しました(笑)
下倉
俺も配属されて最初のうちはずっと先輩と一緒だったから緊張したなぁ。
加藤
私の時は2つ上の女性の先輩が指導係だったから緊張は全くなかったよ。むしろ、和気あいあいって感じ。のびのび楽しく家づくりのことを学べたから楽しかった!
大森
緊張したのもありますが、やっぱり文系出身ということで不安は大きかったです。先輩の仕事を見ながら「自分にもできるかな?」「現場で職人さんにちゃんと指示を出せるかな?」って考えてました。
下倉
工事監督って専門職だから敷居が高そうに思うかもしれないけど、正直なところ一条だと入社前から建築知識がなくても問題ないよね。文系でも建築系でもスタートラインは実はみんな一緒。研修で丁寧に教えてくれて、ゼロから学んでいく人がほとんどだし、建築系学部出身の私も、勉強し直しだったから。
大森
仕事の中で覚えていくことのほうが圧倒的に多いよね。
加藤
あと、一条には新人が見ても理解できる施工手順マニュアルや資料がたくさんあるから分からないことがあってもすぐ調べられるよね。
大森
マニュアルは建築中に工事監督が確認していくポイントなどがしっかり記されているので、本当に助かりました。知識でいうと、先輩方が3カ月に1度開催してくれる新人研修*もすごくありがたいです!分かってそうで分かっていないことを参加者全員で共有できるのがいいですね。
下倉
*新人研修
営業所へ配属された後、1年目社員フォローのために年に数回各エリアの3年目が主催で内容を検討し、若手だけで行う研修の事。
分かってそうで分かっていないことって?
加藤
先輩方が当たり前にしていることですよ。お客様への対応の仕方一つにしても、先輩が自然に口にしていることが僕たちからするとなかなか難しかったりして。ロープレ*で練習はしていますが、あやふやな部分もあるのでそこをクリアにできるんです。
下倉
*ロープレ
ロールプレイングの略。お客様に家をお引渡しする際は、現場監督が機器の使用説明などを行います。そのため、事前にお客様への説明や接客を練習しています。
私が1年目の時はその研修がなかったから羨ましいよ!
大森
2年目、3年目の年齢の近い先輩が開催しているから質問もしやすい雰囲気だろうし、1年目の子も楽しく学べそうだね。
加藤
そうですね。
下倉
私も2年目と 3 年目の時には教える側として参加して、「さて問題です、このクギは、どこに打つでしょうか?」みたいなクイズとか出したなぁ。教えるためには私たちも勉強し直す必要があるから、お互いにとっていい機会だなって思ってた。
大森
すごく勉強になりましたし、気軽に仕事の相談ができるのも良かったです。研修だけじゃなく、普段の事務所もそうですよね。先輩と話しやすい空気感です。あ、でも、最初は話しかけたらマズいかなって思っていました。
下倉
そうなの?
大森
みなさん事務所でも忙しくしてるじゃないですか?だから、迷惑になると思ってたんですけど、そんな心配をすることを怒られました(笑)
下倉
笑
加藤・大森
週に1回チームミーティングがあって、必ず「困ってることない?」って聞いてくれますし、業務中でも気軽に相談できるので、悩みや疑問は全部解消できています!
下倉
私は1年目の夏ぐらいまで先輩と車でよく現場に行ってたから疑問に思ったことは車の中ですぐ聞いてた。本当は自分で調べなきゃいけないこともあるけど「これ何ですか?」「どういうことですか?」ってすぐ聞いちゃってたかな。先輩はいつも嫌な顔ひとつせずに答えてくれて。
大森
相談しやすい環境ではあるよね。俺自身も後輩が話しかけやすいように心がけてるつもり。
加藤
話しかけやすいです!疲れているのかな?とは時々感じますが(笑)
下倉
確かに年々担当現場も増えて忙しい時はあるけど、そういう時は「ちょっと待っててね」ってお願いして、ちゃんと時間は作るようにしてる。自分もそうしてもらってたからさ。私が分からない質問がきたら、「はい!」って加藤さんにパスするけど(笑)
大森
笑
大森さん、加藤さん、いつもありがとうございます!
下倉
テーマ 現場で成長させてもらう
僕は学生時代に建築に関わってこなかったので、業界の専門用語や建築の基礎を習得するのにとても苦労したんですけど、加藤さんや大森さんが1年目で大変だったことってなんですか?
下倉
俺は建築学部出身だけど、いざ現場に出ると分からないことばかりで苦労したよ。工事監督の業務の大きなものでアフターメンテナンス*の対応があるけど、「アフターメンテナンスって何をすればいいんですか?」とかね。ただ、お客様にとっては 1 年目であっても一条工務店の社員には変わりないから、無責任で曖昧な返答をしないように気をつけてたよ。
加藤
*アフターメンテナンス
お引渡し済みのお客様から、家の不具合などのご連絡があった際には工事監督が対応します。
私も加藤さんと同じで、最初は現場で分からないことが多くて、職人さんの質問にスムーズに答えられず工事を待ってもらったりしたかな。
大森
職人さんとの関係づくりはどうでした?
下倉
大変って思うかもしれないけど、意外にすんなりと親密になれたよ。
大森
現場に出る前は、職人さん=怖い人っていうイメージだったなぁ。でも実際会ってみるとみんな気さくで優しいんだよね。
加藤
うん、みんな優しいですよね。一昔前はわりと厳しかったって聞くけど。
大森
一条はここ10年で販売棟数が倍くらいに成長したから、新卒・中途問わず新しく入社する社員が増えてきていると思うんだ。職人さんたちもそれを分かってて「若い子に教えてあげよう」という想いが強くなってるんだと思う。
加藤
確かに、この前、分からないことを正直に「教えてください!」って聞いたら「お前そんなことも分からんのか(笑)」ってニコニコ嬉しそうに教えてくれました!
下倉
丁寧に教えてくれるから、分からないことはちゃんと教えてくださいって言った方がいいよね。分からないことをなぁなぁにしちゃうと逆に怒られる(笑)
大森
そうそう。以前、建築資材の配送時間を聞かれて、ちょっとハッキリしなかったから「たぶん、朝には現場に届くと思います」って適当に答えちゃったことがあって。職人さんは俺の言葉を信じて朝イチに現場に来て、待機してくれてたんだけど、結局着いたのは昼過ぎで…。その時は怒られたなぁ。分からないことは分からないってちゃんと言わないと、信頼がなくなっていくとその時に痛感したよ。
加藤
なるほど。
下倉
職人さんが僕たちに聞いてくることは、自分では判断できないことだから、それをちゃんと聞いて、応えなきゃいけないって学んだね。「監督にしかできない仕事だから、聞いてるんだ」って。当たり前だけど、大事なことだと思う。
加藤
「おさまり*」についてもよく聞かれる。最近だと、天井の一部が低くなっている家があってね。設計図で指示は出ているんだけど、現場での調整が必要な部分があって。職人さんから「おさめるのにどう施工すればいい?」って電話がかかってきたんだけど、口頭じゃ分からないから「明日現場で見るので工事止めておいてください!」って答えて、次の日に現場に確認しに行ったよ。
大森
*おさまり
建築用語で、各部材が接合される部分などの総称です。部材がピタッときれいに接合されれば「おさまりが良い」と言い、部材がうまくはまらない時は「おさまりが悪い」と言います。
監督が判断するんですか?
下倉
現場の責任者だからね。
加藤
現場に行って自分の目で見て確かめて、自分で判断できる部分は指示するけど、その時は改めて設計さんに相談してから職人さんに「こう施工してください」ってお願いしたよ。
大森
まずは絶対現場確認。何が原因かを見定めて、考えることが大事だね。
加藤
そういえば僕もこの前担当している現場で似たようなことを聞かれましたね。職人さんは、僕が新人だってことを分かっていたけど、ちゃんと指示を求めてくれて。だから、新人だとしても監督としてしっかり工事を進めなきゃいけないと感じました。
下倉
大森さんに聞いたらすぐ分かるようなことだったかもしれないけど、あえて下倉くんに聞いたんじゃないかな。監督として成長できるように。
加藤
きっと、そうだね!
大森
現場で職人さんに育ててもらっている部分も絶対あるよね。だから、職人さんとの関係性は本当に大事だし、そのためには人間性も大事。
加藤
「人間性が大事」って工事長もよくおっしゃってますよね。
下倉
持ちつ持たれつってあると思うな。この前、職人さんが忙しかったのは知ってたけど「何とかお願いします」って頼んだことがあったの。そしたら「前の現場で世話になったから、なんとか都合つけるよ」って言ってもらえてさ。
大森
それ、すごい感じます!まずは一緒に仕事をして関係性を深めていくことだとは思うんですけど、何か、信頼を深めるコツとか秘訣とか、ありますか?
下倉
これまでの話でも出たけど、正直さ、かな。分からないことは、分からないとハッキリ言う。ダメなことや困ることも正直に言う。いい顔して良く思われようとしても相手には伝わるから。
加藤
基本中の基本だけど、あいさつも大事。帰る時に何も言わずに帰るんじゃなくて「お疲れ様です!お先に失礼します!」って大きい声でちゃんと言うだけで違ってくるよ。
大森
基本だよね。あとはレスポンスを早くすることかな。
加藤
本当にそれ大事ですよね!もし質問されたことが分からなかったら「今すぐには分からないので、調べていついつまでに返答します」って言うこと。いつまでも先送りにすると「この子に聞いてもちゃんと答えてくれないな」と思われて頼られなくなっちゃうから気をつけて。
大森
気をつけます!
下倉
私は1年目の時、時間があったから特に必要なくてもよく現場に行ってたよ。「勉強したいです!」みたいな感じで。そうやって、職人さんと話す時間をつくってたね。
大森
みんな自分なりに職人さんとコミュニケーションを取って信頼関係をつくり、育っていく感じだよね。
加藤
テーマ プロフェッショナルを目指して
僕は1年目なので、まだまだ成長しなければいけないと思っているんですが、大森さんや加藤さんは何年目から自信を持てるようになりました?
下倉
3年目くらいかな?2年目はコロナの影響で工場の稼働がストップしたこともあって、なかなか現場での仕事ができなかったの。コロナが落ち着き出してからはバリバリ現場を担当できるようになって、監督としての役割を理解して、効率的に仕事を進められるようになったかな。もちろん、まだまだ成長途中だけどね。
大森
俺も3年目かな。1年目の後半から自分の現場を持ってたけど、3年目の後半から職人さんに仕事を出す「発注担当*」を任されたんだよ。そこから自分の現場だけじゃなく、うちの工事課全体の現場を把握するようになって、いろんな現場で滞りなく工事が進んでいるのを実感できた時に自信が持てたよ。あと、職人さんが自分を頼ってくれたときかな。大森さんもそうじゃない?
加藤
*発注担当
現場ごとに工事に入ってもらう職人や業者を、それぞれのスケジュールを確認しながら依頼を出す担当。
そうですね。職人さんから信頼されてると実感できるようになると、ほんと、自信になる。目安としては、ひと月3棟の上棟現場を持てるようになった頃かなぁ。下倉くんも、頑張って!
大森
頑張ります!ちなみに大森さんは今同時並行で何棟ぐらい担当されてます?
下倉
10棟ぐらいだね。
大森
すごっ!加藤さんは?
下倉
担当している物件は7棟くらいに減ったかな。発注担当の業務や後輩育成とか幅広い業務を任されるようになったからね。
加藤
全現場を見てる感じですもんね。完璧な監督への道のりは険しいですね。
下倉
ん〜。完璧な監督っていないと思うんだよね。いるのかな?
加藤
私もいないと思う。
大森
どういうことですか?
下倉
一条はよく改良で仕様を変更したり、新製品を出したりするじゃない?今私は中仕上げ*を担当してるけど、基礎工事*を中心に監督する人もいる。そうやって担当が分かれているから、中仕上げからしばらく離れていると「えっ?そこの仕様変わってるの?」ってなるよね。そういう自分が担当していない工程の最新製品知識の部分で完璧じゃないこともある。
大森
*中仕上げ
一条では、基礎工事を担当する「前工程」担当と、上棟からお引渡しまでを担当する「中仕上げ」担当で担当分けをしています。基本的には入社後しばらくは「中仕上げ」を担当します。
*基礎工事
建物を支える土台をつくる工事を基礎工事と言います。
仮に知識が完璧でも、職人さんとの信頼関係が良くないと、現場は動かないしね。みんな常に新しい知識や経験を吸収して成長しているから、「完璧」っていうゴールはないよ。
加藤
社長もおっしゃっているけど、とにかく現状維持は衰退だと思う。耐水害住宅とか一条の新しい製品も知らなきゃいけないし、職人さんとの関係性も良くしていく必要があるし。
大森
なるほど。日々精進しなきゃいけないってことですね。あと聞きたいのが、僕の担当現場はまだ建築中のものばかりで、完成して、お客様にお引渡ししたことないんですけど、どんな感じなんですか?
下倉
お客様に直接「ありがとう」って言ってもらえる貴重な機会だから素直に嬉しいかな。監督って、営業や設計のようにお客様と直にコミュニケーションをとったり、頼られるシーンて少ないじゃない?それでも、監督としてしっかり仕事をして感謝の気持ちを伝えてもらえると、やっぱり嬉しいよ。
加藤
「ありがとう」って言ってもらえるんですね。
下倉
うん。でも、何も言われないことも、それはそれで嬉しいよ。何も言われないってことは、問題がなかったってことだから。自分が携わった家に普通に住んでもらえるだけで嬉しいもんだよ。
加藤
お引渡しの時にすごく嬉しそうなお客様を見られるだけで、ほんとに喜びがこみ上げますよね。この間、営業さんだけでなく設計士さんも来て、とても和やかでアットホームなお引渡しがあったの。その時は改めて「こういう雰囲気でのお引渡しっていいなぁ」って思った。
大森
うわぁ、すごく素敵な光景が目に浮かびます!
下倉
そのお客様にはお引渡し後に何回かアフターメンテナンスで伺ったんだけど「とっても暮らしやすい。大満足ですよ」って言ってくださって。真夏の暑い時期の工事で、「暑い〜!」って言いながらだったけど頑張ってよかったぁ、って思った。
大森
僕も早くお引渡しを経験したいです。
下倉
やっぱり現場の数だけ物語があって、すんなりいくこともあれば、現場サイドで揉めることもある。お客様とちょっとギクシャクする時もあれば、すごく親密になる時もある。いろいろあるんだけどさ、最後はきっちりお客様に喜んでもらえる家をお引渡しできればいいと思うの。私たちは陰ながらそれを支えていく。性能も施工精度も自慢できるから、満足して住んでもらえれば、それ以上のことはないかなぁって。
大森
初めて上棟した時、喜んでいるお客様を見て「こんなに楽しみにしてくださってたんだ」って思いましたね。それまでお客様がどんな想いで家を建てているのか想像しかできなかったので。
下倉
家づくりにはお客様の想いが詰まっているから、それをしっかりとカタチにするのが俺たちの目指すところだね。ところで、下倉くんは今の目標って何?
加藤
よく家は一生に一度のお買い物って言うじゃないですか。だからこそ、ちゃんと設計通りにつくって当たり前にお客様に届けられる監督になりたいですね。
下倉
本当にそれに尽きる!
加藤
加藤さんぐらいになると、どんな目標を持つようになるんですか?
下倉
会社にもっと貢献していきたいという思いはあるよ。たとえば、現場からもっと声を上げて製品やマニュアルの改善提案をしていくことも一つかな。それが結果としてお客様のためにもなるしね。
加藤
最近何か改善提案したことってありますか?
大森
床暖房の温度感知センサーのキャップの色について提案して、この前ちゃんと変更されたよ。
加藤
床に埋め込まれているセンサーのキャップですよね?
大森
そう。最近は大理石っぽく見える石目調の床材とか種類が増えてきているけど、キャップの色は木調フローリングに合う色しかなかったんだよ。だから、床材のデザインや色味とキャップの色がマッチせず目立っちゃうこともあってさ。それを本社に提案したら採用してくれて、カラーバリエーションが増えたんだ。
加藤
自分の意見が反映されると嬉しいですよね。
下倉
そうだね。でも、何でもかんでも採用されるわけじゃないから。改善することで、どれだけ会社やお客様のためになるか費用対効果をちゃんと算出しないといけないんだよ。現場をしっかり担当できるようになったら、高い視座でお客様や会社のことを考えるのが次の段階だと個人的には思ってる。下倉くんはまず、たくさん現場を担当することだね。
加藤
僕も加藤さんみたいになれるように頑張ります!今日はありがとうございました!
下倉
入社1年目
下倉 史也
FUMIYA SHIMOKURA
入社1年目の10月に、初めて現場に。
どれだけ研修や勉強を重ねても、初現場ではプレッシャーや不安でいっぱいでした。現場に出る前に家づくりの流れを完璧に頭に叩き込んで臨みましたが、やっぱり疑問は出てきて...。でも、その都度、上司や現場の職人さんたちのサポートを受けながら解決し、問題なく家づくりを進めることができました。初めての現場でしたが、サポートのおかげもあり、新たな経験を得て大きく成長できたと思います。
4年目の先輩
大森 美憂
MIYU OMORI
入社1年目の12月に、お客様への初お引渡しを経験。
お客様にお引渡しをする際、設備や機器の説明などは私たち工事監督が行います。初めて担当した物件のお引渡しの時は、説明する内容や順序などを事前に何度も練習しました。一生懸命練習したこともあり、当日は滞りなく説明でき、お客様にも喜んでいただけました。無事にお引渡しすることができて、安堵とともにこれからここでお客様の暮らしが始まっていくんだな、とじんわりと達成感が胸に広がったのを今でも覚えています。
5年目の先輩
加藤 毅廣
TAKEHIRO KATO
入社3年目の4月に、初めて新入社員の指導を担当。
新入社員に工事課の業務や、家づくりを現場で教えていく指導担当を入社3年目に経験しました。指導で難しかったのは、自分が感覚で理解していることを言語化して伝えることでしたが、改めて考えや業務を整理でき、自分のプラスにもなったのでいい経験でした。担当した新入社員も、今は職人さんからも頼られる監督になっていて自分のことのように嬉しいですね。